メッセージNo.3                        1998年1月5日

唯一の法
もし人間に唯一の法があるとすれば、" 命をきちんと生きること" なのだと思います。
ある日、歩いている時に "生命" という文字が突然頭の中に浮かんできて、その次の瞬間
に "生命" とは "命をきちんと生きること" これが "愛" なんだ、"美" なんだと思った
のです。

命をきちんと生きること
まわりを見渡せばどこにでもある、樹、花、草、水、流れゆく雲、台風の去った後のあの
震えるような美しい夕焼け、優しく、時には怒ったように顔をなでてゆく風、まるで宇宙
が呼吸しているかのような風の音 (私は台風の夜に窓を開けてお風呂に入りながら風の音
を聞くのが大好きです。) 、嵐が去りゆく時のあの騒々しい空、そして動物たち、これら
自然が生きている姿、これが"命をきちんと生きること" だと思うのです。
何の文句も言わず、誰をも傷つけず、ただそこに在るだけ。
一瞬一瞬、生まれ変わってゆくだけ。
この生命の真っ只中に在る時、私は愛というものを強く感じます。
そしてその姿を、とても美しいと思うのです。
子供の頃からなりたいと思ったものは何ひとつなく (只し、したくないことだけはしない
で生きてきました。) もし、私がこう在りたいと思うことがあるとすれば、こういう存在
です。
ただ在るだけで、周りに生命を放射して感動・喜びを与えられるなんて、とても素敵だと
思いませんか?

人間が作りだした法律
これに対して人間杜会が作り出した法律は、人々の心を不安にし、恐怖心を植え付け、縛
りつけるものです。そしてこれは親から子へと果てしなく受け継がれて行くのです。

個人が自分自身に対して作り出した法
ありのままの自分を認められず、そしてその姿を人に見られたくない、見せたくないとい
う気持ち、色々な恐怖、不安に取り囲まれ、自分自身にも法を課す。
代々受け継がれてきた恐怖、不安によって増々自信を失ってゆくのです。
ほとんどの人が、ありのままの自分の存在の素晴らしさに気づいていないのです。

自信がある
自信という言葉を眺めていたら、突然 "内なる神" という言葉がパッと浮かんできました。
あっそうか、全ての人々の中には神が居るんだ!これが自信があるということなんだ!
そうだとすれば、無敵で怖いものがなくなってしまう。本来は誰にとっても自信があると
いうことが当たり前なんだと、その時感動してしまいました。(普段、私は何でも自分の
都合のいいように解釈する癖があります。)

只し、私は、よく神とか神様とかの言葉を使用しますが、これは特定の神ではなくて "宇
宙の源からの顕われのようなもの" として、とらえて頂きたいと思います。
雨の日も風の日も、楽しい日もうれしい日も、辛く悲しい日も、たとえ私がどんなことを
考えようと、どんなことをしようとも、決して離れず、何も言わず、いつもただ、ただ、
じっと見守ってくれている誰かがいる。
その存在をある日突然、思い出したのです。
それは、誰でもない私の中の私、内なる神と呼べるもの、「わたし自身」なんだと、心か
ら思えたときは、涙が溢れて止まらなかったほどです。
その時は、「わたし自身」に感謝し、褒めてやりました。
ほとんどの人が、時代時代の誰かにだまされて、自己の外側に神を探し求めて来た。
その為に不安・恐怖に陥れられ、たくさんの戦争も起きてきたことは、多くの方たちも
知っていることですね。
"宇宙の源からの顕われのようなもの" が "もとの神" とすれば今ここに存在しているも
の全て神の顕れになるのですから、人が人をそして何かの生命を絶つことは許されないこ
とですね。
果てしなく続く生命の流れの中の "ある舞台" を今、生きているんだと実感できれば、生
き方が変わってくるかもしれない。

悪?
これもかなり以前に、台所で野菜を煮ているときにパッと浮かんだのですが、普段、皆が
使用している悪という言葉は、野菜を煮る時に出てくるアクのようなもので、本来は同じ
ところから出てきている。料理ではアク抜きということをしますが、アクも摂り方によっ
ては、体にとっていいものだと思います。
"野菜を煮ている時 (火・空気・水) " と "宇宙の源からの顕われのようなもの" の映像
が私には同じようなものに見えるのです。

夢ノートより
1995年5月2日(火)
海の中から、まるで海坊主のように突然、老人が出てきて
"生きるとは死んだものの積み重ねだから"
と言いながら、砂浜を歩いて行った。

1996年4月13日(土)
私は、中国かどこかの国で書かれた、かなり古い時代の書物を読んでいる。
宝もののようなことがたくさん書かれてある。
その中のある言葉。
"人間は救済される為に在る (生まれて来る) "


ふるいちまゆみ





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